そうだ、長野に住もう
山や沢へと、毎週のように長野へ行くうちに、
「長野に住んだ方が早いよな・・・」
と思うのは、無理もないことと思いませんか?
しかし、思うことと実際に行動に移すことの間には、大きな差がありまして、
仕事はどうしよう?
住むところは?
実家や友人と遠くなるのが・・・
そんな葛藤や迷いを気合で乗り越えて、長野への移住を決めました。
「私、長野に引っ越す!」と両親に伝えた時は、それはもう驚いて「何言ってんのあんた」みたいな感じでした。
高校を卒業してからは、大学、結婚と、実家からは遠い場所で長年暮らしてきましたが、この10年ほどは実家から車で10分足らずの場所に住んでいました。
その間、月に2~3回は実家に行ってましたし、山梨や長野へ行くたびに、仕入れてきた地酒を父と酌み交わすのが楽しみだったので、その点では移住をためらう気持ちは大きかったです。
松本に転勤させてください、降格でもいいから
しかし世の中の流れを察するに、東京の自宅を高値で売却できるタイミングは今だ!と、私の移住計画が始動しました。
会社へは、引っ越しができることが確定してから転勤を願い出ようという、フライングというか、思い切りがいいというか、無鉄砲というか、
「実は安曇野に家を買い替えまして、そこから通える場所は松本しかないのです」
と、週刊実話も真っ青の告白を上司にした、2023年の冬晴れの日でした。
会社が私を「いてほしい人材」と思ってくれるのならば、転勤も叶うのではないか。
ましてや管理職ではなくて、一社員としてならば、なお可能性も高いんじゃ?
地方から首都圏に行きたがる人はいるが、逆パターンはあまりいなくて重宝されるかも?
そんな打算を胸に願い出た異動は、待遇そのままに4月から異動ということで叶いました。
草刈りの見積もりが5万円~30万円!?
そして4月から松本での仮住まいが始まり、リフォーム業者の選定やら、とんでもない雑草の処理やら、外構工事の手配やらに着手します。
人が住まなくなってから1年以上経過した山間部の土地は、これでもかというほど雑草に蹂躙されていて、木質化して枝のようになった植物が我が物顔に暴れているし、玄関にスズメバチが巣を作ろうとしているし、外構工事のために声をかけた業者は、
「東京の人がこんな広い土地の家を買っちゃってwww」
みたいな感じでバカにして話もロクにきいてくれないし、まあまあ萎えました。
その後、無事にいい会社に出会えまして、すごく素敵な外構が出来ましたので、くじけなくてよかったです。
2023年11月の、手つかずの姿
雑草処理は、刈るだけならまだしも、枝みたいになったものは処理に困るので、初回は業者に頼むことにしました。
草ぐらいは自分で処理しようと思っていたのですが、甘かった・・・。
いくつかネットで調べて見積もりを依頼したところ、その対応の差がすごかったです。
見積もりに時間がかかる上に30万円というところとか、翌日には現地を見に行って5.8万円でOKとか、どないやねんと。
カラクリのことは分かりませんが、私の場合は、初回の処分費(枝みたいのがすごかったので)が最重要だったので、230坪を処分費込みで5.8万円は非常に助かりました。
いよいよ引っ越し間近
引っ越しも間近に迫った10月、両親がリフォーム中の我が家を見に来てくれました。
まだ住むことはできない状態なので、旅行を兼ねて大町に宿を取りましたが、草むしりやら柿の実を取る(猿が来るので放置したくない)やら、玄関先にセンサー式の照明を付けるやら、ずいぶん働いてもらって、本当にありがたかったです。
お金の力で、敷地の半分くらいをどうにかした
移住と言っても色々なスタイルがあると思いますが、市街地から離れた別荘地ライクな場所を選んだ私を待ち受けていたのは、雑草との苛烈な戦いです。
夏のうちに2回も草刈りをしてもらったのに、既に絶望的に雑草が踊り狂い、ドクダミが我が物顔でわんさか出てきています。
草むしりをしていると、ミミズやらムカデやら、見たこともないガラのカメムシやら、いろんなものが出てきました。
秋の時期はカメムシどもが図々しくも、家の中で越冬しようとしますが、うちの敷居をまたいだものは生きて返さぬという強い決意のもと、ペットボトルで捕獲機を作って次回に備えます。
庭仕事をへとへとになるまでやって、近所でランチしようと歩いて出かけましたが、道中にリンゴ畑がありまして、なんとも鮮やかな赤い実が美しいのなんのって。
こんな場所が、これから暮らすエリアになるのですが、まだ実感がわきません。
早く仮住まい暮らしから解放されたい
何度も引っ越すのは面倒ですが、これで最後の引っ越しになると思われますし、何より夢だった
「縁側のある家での暮らし」
が、いよいよ実現するのは楽しみです。
これから冬になりますし、ワカサギを釣ってきて、庭で油ハネを気にせず揚げながら、熱燗とともに頂いちゃおうとか夢が膨らみます。
仮住まいは1階の部屋ですが、2階の人が無神経にドスドス歩くのにもいら立ちがつのっていたので、その意味でも引っ越すのが待ち遠しいです。
最初のうちは、集合住宅だから仕方ないよねぐらいに思っていたのですが、毎日だとムカついてくるんですよ!
安曇野に引っ越してからも色々なことがあるのでしょうが、そこは「ナルホイヤ」の精神で日々を楽しみたいと思います。
後は野となれ山となれ!